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エッセンシャルオイル製造法


エッセンシャルオイルは植物から抽出されるっていうことは、はじめてのアロマテラピーでご紹介したと思います。

抽出の方法はいくつかあって、そのエッセンシャルオイルの成分の特徴、水への溶けやすさ、熱に対する強さ(温度が高いと分解してしまう成分もあります)などの条件によって、選ばれます。

それでは、代表的な製造方法を4つご紹介しますね。


 水蒸気蒸留法

原料の植物を蒸留の釜に入れ、直接蒸気を吹き込んだり、釜に入っている水を沸騰させたりして、その水蒸気で植物の香り成分を蒸発させます。

この香り成分を含んだ水蒸気は、次に冷却管に通され、次第に冷やされながら液体に戻ります。

この液体は芳香成分と水の二層に分かれているので、上に浮いた芳香成分を水と分離させて、エッセンシャルオイルの出来上がりです。

この方法は比較的装置が簡単で価格が安いこともあって、多くのエッセンシャルオイルは水蒸気蒸留法で抽出されます。


エッセンシャルオイルと分離された「水」の方も有効活用されています。

この水の中には水に溶けやすい水溶性の香り成分が溶け込んでいて、これを「フローラルウォーター」といい、ローズウォーター、オレンジフラワーウォーター、ラベンダーウォーターなどとして利用されます。


エッセンシャルオイルの力に魅了されたアラブ人の手によって、10世紀の終わりごろに発明された方法だそうです。


 圧搾法

この方法は、グレープフルーツやレモンなど柑橘系の果皮からエッセンシャルオイルを抽出するときに使われます。

昔は、果皮と果実を分けて、手で果皮を圧搾してスポンジに吸わせるというやり方でエッセンシャルオイルを取っていました。かなり手作り感があふれてますよね(笑)。

たとえばオレンジは、熟しきる前に収穫して、果皮だけの状態の時につぶすそうです。

現在ではローラーや遠心力を利用した機械で、低温で圧搾しています。


圧搾法で抽出されたエッセンシャルオイルは、熱による変質を受けないので自然のままの香りを保ちますが、少し不純物が入ったり変質しやすい成分も多いです。

他のエッセンシャルオイルに比べて、品質の劣化が早いので注意しないといけません。


 油脂吸着法

この方法は現在、ほとんど商業的には行われていませんが、頭の片隅の知識として知っておいてください。

牛脂や豚脂が香り成分を吸着する性質を利用したもので、常温の脂肪に吸着させる「冷浸法」と、60〜70℃に加熱した脂肪に花などを浸し、香りを吸着させる「温浸法」があります。

この香りを吸着した脂肪からエチルアルコールで香りを取り出す、とても手間のかかる方法です。

ジャスミンやオレンジフラワーなどの微妙な花の香りを抽出するにはとても優れた方法です。


 有機溶剤抽出法

これは、油脂吸着法にかわって利用され始めた方法で、植物中の香りの成分を溶かしだす、石油エーテル、ヘキサン、ベンゼン、などの揮発性の有機溶剤を利用し、植物を入れた溶剤釜で抽出します。

花をはじめ、植物の中には天然のワックス成分があり、これも香り成分と一緒に溶け出てきます。

ここからエチルアルコールで香り成分を取り出し、さいごに抽出されたものを「アブソリュート(Abs.)」と呼んでいます。

ローズやジャスミンなど、微妙な花の香りを得るのにはとても優れた方法ですが、溶剤が少し残る場合もあります。

これを好まないアロマセラピストもいて、「アブソリュート」と「エッセンシャルオイル」を区別する考え方もあります。





                                            
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